2022年8月4日木曜日

破砕赤血球、DIC、TTP「血液検査学」

【破砕赤血球の出現する疾患】
・播種性血管内凝固(症候群:DIC)

・血栓性血小板減少性紫斑病(TTP)
・溶血性尿毒症症候群(HUS)

・人工弁など


【播種性血管内凝固(症候群:DIC)】
凝固系活性化により細小血管にフィブリン血栓が多発

背景に重症感染症、白血病(AML M3)、悪性腫瘍、酸化的異常

・血栓による血流障害→臓器障害、破砕赤血球の出現
・抗凝固因子の消費による低下※
・フィブリン血栓に巻き込まれ血小板減少※
・凝固反応亢進→(二次)線溶の亢進(一次線溶の亢進もしている)※
※出血傾向

DICTTPの比較】
凝固活性化により細小血管にフィブリン血栓が多発
血小板の活性化により、血小板血栓が多発(血小板減少)
背景に重症感染症、白血病(AML M3)、悪性腫瘍、酸化的異常
背景に、感染症や自己免疫性疾患
・血栓による血流障害→臓器障害、破砕赤血球の出現
・血栓による血流障害→臓器障害、破砕赤血球の出現
①抗凝固因子の消費による低下※
②フィブリン血栓に巻き込まれ血小板減少※
③凝固反応亢進→(二次)線溶の亢進(一次線溶の亢進もしている)※
※出血傾向
①~③はTTPでは該当しない

【DICの検査所見】
・血小板減少
・線溶の亢進
 FDP,Dダイマーの上昇
 プラスミン・プラスミンインヒビター複合体(PIC)上昇
・凝固因子の低下
 トロンビン‐アンチトロンビン複合体(TAT)上昇
 フィブリノゲン低下→赤沈の遅延
 PT,APTTの延長
・抗凝固因子(凝固抑制因子)の低下
 アンチトロンビン(AT)、プロテインC、プロテインSなど
・破砕赤血球の出現

2016年6月28日火曜日

拘束性換気障害 閉塞性換気障害

換気障害



拘束性換気障害:肺結核、間質性肺炎、肺うっ血、胸水貯留

閉塞性換気障害:慢性閉塞性肺疾患(気管支喘息、肺気腫、慢性気管支炎)、気管の狭窄

胎盤感染 産道感染 母乳感染 (胎盤垂直感染)


胎盤感染 産道感染 母乳感染



胎盤感染:風疹、トキソプラズマ、サイトメガロウイルス、梅毒

産道感染:B型肝炎、単純ヘルペスウイルス、サイトメガロウイルス

母乳感染:成人T細胞性白血病(ATL)、サイトメガロウイルス

喀痰検査(疾患との組み合わせ)


喀痰検査



三層痰:ディットリッヒ栓子、肺化膿症

線維素凝魂:大葉性肺炎

クルシュマンらせん体:気管支喘息

シャルコーライデン結晶:気管支喘息、肺ジストマ

桃色泡抹状の痰:肺水腫

血痰:肺吸虫症

髄液検査(骨髄・脳脊髄液) 正常値


成人の正常値



髄液圧:70~180mmH2O(側臥位)

外観:水様無色透明

クロール:120~125mmol/L

糖(グルコース):40~70mg/dL

蛋白:10~40mg/dL

細胞数:5/mm3以下(全て単核球)



結核性髄膜炎でフィブリンが析出することがある
髄液圧…軽度↑:真菌性髄膜炎
クロール…↓:化膿性髄膜炎、 真菌性髄膜炎
糖…↓:細菌の増殖により急激に上昇、真菌性髄膜炎
蛋白…↑:脳神経の変性及び腫瘍精疾患、化膿性髄膜炎(総タンパク量↑)、真菌性髄膜炎
細胞…多核球↑:化膿性髄膜炎
     単核球↑:真菌性髄膜炎

2014年4月5日土曜日

救命処置  (60回【臨床検査技師】国家試験問題・解説)



【救命処置】簡単なまとめ



一次救命処置
・気道確保
・人工呼吸
・心臓マッサージ(胸骨圧迫)


二次救命処置
・静脈確保
・心電図モニター(心電図装着)












垂直感染  (60回【臨床検査技師】国家試験問題・解説)



【垂直感染】簡単なまとめ



胎盤感染
・風疹
・トキソプラズマ
・サイトメガロウイルス
・梅毒


産道感染
・B型肝炎
・単純ヘルペスウイルス
・サイトメガロウイルス


母乳感染
・成人T細胞性白血病(ATL)
・サイトメガロウイルス